スタンバイ・ピー 発生装置(By JA4MSM)

スタンバイのタイミングが分かり難いとのレポートを頂きましたので作ってみました。
性能・信頼性重視の独自回路で、あれこれ出来る様に機能を増やしたので、
スタンバイ・ピー回路にしては、ちょっと贅沢で大げさなものになりました。
TONEは常に発振しており必要な時だけアナログスイッチをONにしてTONEを出力します。

回路図(2018.6/21一部変更)
SWを上にするか、TEST-SWを押すだけで、自動でPTTをONにしてトーンを連続送信します。
トランシーバーはSSBモードのままでリニアの調整、SWRの確認が簡単に出来ます。
SWはセンターで使用(Normal)モード。下(OFF)にすればトーンは出ません。
ピー音の出る時間は1msec〜1sec程度連続可変(アポロでは450msec)で黄色LEDでモニター出来ます。
周波数は正弦波350Hz〜5KHz程度連続可変(アポロでは2.5KHz)
写真の左側ユニットがタイミング及びスイッチ(トーンを通したり遮断したりする)動作を行う回路。
右側の空いている部分にトーン発振回路を組み込みました。
外部からもトーン(ツートン等)を入れられる様になっています。
トーン発振回路はWebに色々紹介されているのでそれらを参考にしてください。
トーン発振回路はこの装置に電源が入っている間、常に発振しているので安定。(少しこだわってみました)
作成途中(写真をクリックで拡大表示)
完成したもの(写真をクリックで拡大表示)
この装置の紹介ビデオ⇒https://youtu.be/W6OlfWSAW8I
この装置はマイクとトランシーバーの間に入れる様には作っていません。
ピー出力を自作のマイクアンプ(制限増幅器)に入れて使う為、PTTやスイッチ操作に連動してトーンを出すだけの機能です。

JA4XXR保光さんも作成されました!詳細はこちら
     de JA4MSM

補足
ピー(pee)は英語でおしっこ、小便と言う意味。
スタンバイ・ピーではなく、スタンバイ・ビープが適当!

この装置を使ってHFで運用していると「昔V-UHFで流行っていましたよ」と教えてくれる方があります。
(私は当時、V-UHFをやっていないので知りませんでした。TNX)
昔のV-UHFはAMやFMなので相手がスタンバイすればキャリアが無くなるのでスタンバイ・ピーが無くても相手のスタンバイが分かります。
一方、SSBではキャリアが無いので相手のスタンバイが分かりづらくなります。
SSBこそスタンバイ・ピーがあれば便利です。
AMやFMでは先の理由で、その必要性を感じませんが「アポロ通信の雰囲気を出したい!!」と言うのであれば理解できます。

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